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家族信託普及協会3周年記念シンポジウムの満員御礼!

7月 24, 2017

7/13に一般社団法人家族信託普及協会の3周年記念イベントとして家族信託シンポジウムを開催致しました。

定員400名で参加者を募集させて頂きましたが、結果として定員を上回る430名前後の方々にお集まり頂きました。
まさに満員御礼でした。

3年前にご縁あって誕生した弱小の一般社団法人が、無事3周年を迎えることができましたことは、シンポジウムにお越し頂きました方々、所要により残念ながらお越し頂けなかった方々をはじめ、各方面から温かい支援・応援を頂いた結果として、今日がございます。

心より御礼申し上げます。

 

想いひとつでアクションを起こすこと、団体を立ち上げることは、熱意があればできないことはないと思います。
でもそれを組織として継続することは、アツイ想いだけではできないことで、立ち上げること以上に難しいと実感しております。

それでもこうして3周年を迎えられ、会員の数も各方面の専門職が全国で1200名を超えるところまで来ております。

また、その内訳も、適正な普及に大きな影響力を持つ税理士・司法書士等の士業の割合が増えてきていることは、やはり家族信託の持つ社会的意義がじわじわと浸透してきている裏付けだと思っております。

 

昨年末より『アエラ』や『女性セブン』『週刊ポスト』等の雑誌で取り上げて頂き、またテレビでは、『ノンストップ』という午前中の情報番組やNHKの『クローズアップ現代+』でも相続をテーマにした回でメインで取り上げて頂きました。

影響力のあるマスコミに取り上げて頂くことは、多くの方々に家族信託を認識し活用して頂く機会が増えるので、本来は喜ばしいことです。
しかし、ここへきての我々家族信託の活用に真面目に取り組んできた専門職にとっての大きなリスクを感じ始めております。
それは、専門職からのご提案を待たずに、それを飛び越えて一般の方々が直接家族信託をやりたいという声がものすごくに増えていることです。それ自体は歓迎すべきことですが、そうなると士業は、「知らない」「できない」とはなかなか言いませんから、本を数冊買って、そこにのっているひな型契約書を流用して、取ってつけた家族信託コンサルティングをやる専門職が増殖することです。

 

拙い専門職による家族信託の設計コンサルティングや悪意のある子による家族信託を活用した老親の財産の搾取等の事件が勃発することがあれば、せっかくの家族信託の普及の機運がしぼんでしまったり、信託法の改正等で、受託者による自由な財産管理に制約が課せられることもあるかもしれません。

 

そこはやはり、志の高い専門職が精力的にこの業務に取り組み、適正なコンサルティングが実行されるように、家族信託普及協会や弊所では、より一層の覚悟を持って邁進したいと思います!

 

  • この記事を書いた人

宮田浩志(司法書士)

宮田総合法務事務所 代表司法書士

後見人等に多数就任中の経験を活かし、家族信託・遺言・後見等の仕組みを活用した「老後対策」「争族対策」「親なき後問題」について全国からの相談が後を絶たない。

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