2025/3/24
「任意後見制度」は、将来自分が認知症・病気・事故などで判断能力が低下・喪失したときに備え、あらかじめ自分の後見人を指定しておくことができる公的な制度です。 この制度を利用することで、安心して将来の生活を設計することができますが、メリットだけでなくデメリットも存在します。 そこで今回は、任意後見のメリット・デメリット・リスクを一部ピックアップして紹介します。 ≪任意後見のメリット≫ ◎自分の意思で後見人を選定できる 任意後見制度の最大のメリットは、後見人を自分の意思で選定できる点です。 法定後 ...
生命保険金を代償分割の原資にする際の贈与税課税リスクについて
2025/3/18
遺産分割協議において、生命保険金を代償金として利用する代償分割という手法は、有効な手段になり得ます。 しかし、そのやり方次第では、代償金として支払った金額に対して贈与税の課税対象となるリスクがございます。 そこで今回は、代償分割に生命保険金を利用する場合の贈与税課税のリスクと課税を受けないためのやり方について解説します。 (1)代償分割とは 「代償分割」とは、複数の相続人のうちの一部(例えば長男)が遺産を取得し、その代わりに他の相続人(例えば長女)に対し、金銭(代償金)を支払うという遺産分割 ...
2025/3/1
令和5年10月1日からインボイス制度が始まったことに伴い、元々消費税課税事業者であった親が所有する賃貸不動産を信託財産とする家族信託を実行する場合において、インボイスの取扱いについて不安を抱く方もいるでしょう。 そこで今回は、家族信託を実行する場合において、インボイスに記載する適格請求書発行事業者の登録番号の記載はどうすべきか、受託者と受益者どちらにすべきか、について簡単に解説します。 アパート・マンション・テナントビル・駐車場等の賃料にかかる消費税は、家族信託の実行前と変わらず(委託者兼) ...
2025/2/19
「家族信託」をご検討中の方から、これから先どのように手続きを進めていけばよいのか、家族信託を実行するまでの手続きの流れや所要日数について、よくご質問をいただきます。 そこで本稿では、高齢の両親の財産管理について、家族信託を実行(信託契約を締結)するまでの手続きの流れ・所要日数などをご説明します。 【家族信託の手続きの流れ】 ①親の保有資産・収支状況を家族内で情報共有する まずは、現状把握が将来への備えの第一歩です。 親世代は、とかく自分の保有資産を子に対し隠しがちですが、将来的に自分の財産の ...
2025/2/19
故人が生前に実行した贈与について、どこまでが遺留分の計算に持ち戻されるのか気になる方も多いでしょう。 そこで今回は、生前贈与はどこまで遺留分の対象となるのか、いわゆる「生前贈与の持ち戻しの範囲」について簡単に解説します。 ≪生前贈与は遺留分算定の対象なるか?≫ 結論からお伝えすると、生前贈与は原則として遺留分算定の対象となります。 しかし、令和元年(2019年)7月1日施行の改正民法により、その範囲が明確かつ限定的になりました。 遺留分は、原則として、下記の計算式で求めることになります。 「 ...
通算12,400部!「【図解】いちばん親切な家族信託の本」重版決定!
2025/2/6
2021年9月の初版以来、多くの方にご愛読いただいております「【図解】いちばん親切な家族信託の本」。 昨年1月の重版から追加重版が決定いたしました!! 発売から3年、皆様のおかげをもちまして今回の第6刷で通算12,400部となります! 発売当初から多くの皆様にお手に取っていただき、ご来所される方がお持ちになることも多く、とてもご好評いただいております。 ちょっと難しそうな「家族信託」について、ごく一般的な家族における活用方法をマンガのストーリーで分かりやすく紹介。 しかも、見開き1ページごとに細かなテーマ ...
2025/2/4
家族信託にはさまざまな活用法があり、その中でも「株式信託」は、事業承継対策の一つとして非常に効果的な施策になり得ます。 そこで今回は、「株式信託」という家族信託の手段を活用した事業承継対策の手法を一部ピックアップして紹介します。 ≪事業承継対策として「株式信託」を活用するメリット≫ 事業承継対策として「株式信託」を活用する場合の代表的な意義・目的・メリットは次の2点です。 (1)経営権を確保し続けながら後継者に自社株をスムーズに渡せる (2)後継者の変更という不測の事態にも対応できる 上記2 ...
2025/1/30
2025年1月8日付日本経済新聞によると、高齢者の身元保証・見守りなどを家族に代わって担うサービス、いわゆる「身元保証サービス」を巡り、消費生活センターへの相談が急増しているという。 そこで、本稿では、高齢単身者向けの身元保証サービスの実態とその自衛策についてご紹介する。 (1)おひとり様向けのサービスとは 頼れる家族・親族がいない単身のお年寄り世帯、いわゆる“おひとり様”が増えていることにより、 おひとり様の不安をやわらげ老後を支えるサービスの需要が高まっている ...
2025/1/21
離婚をする場合、夫婦が婚姻期間中に築いた財産はどのように分割・清算をするかというのは、非常に大きな問題です。 そこで本稿では、夫婦間で分割・清算する対象財産やそれに伴う税務について、簡潔にご説明します。 (1)財産分与の対象財産とは 夫婦が婚姻期間中に築いた財産は、離婚に際して夫婦で分割・清算するのが一般的です。 この作業を離婚に伴う「財産分与」と言います。 財産分与の対象となる財産は、夫婦どちらの名義になっているかを問わず、結婚生活の中で各自が得た現預金、有価証券、不動産、自動車に加え、生 ...
2世帯住宅たる実家の区分所有建物化と小規模宅地の特例不適用のリスク
2025/1/20
親の実家(戸建て)に子供家族が同居する場合に、建替えたり、大規模リフォームをして、親世帯と子世帯が独立した居住空間を確保する「2世帯住宅」にするケースは少なくありません。 2世帯住宅 として稼働する前に、親世代・子世代の家族でしっかりと話し合い、同居しない他の兄弟も納得した上で実行することは非常に重要ですが、その他に、親に相続が発生した際の相続税課税上の注意点についても、しっかりと理解しておくことも重要です。 そこで今回は、2世帯住宅に絡む税務的な問題の一つである、実家を区分所有建物化にする場合の小規模宅 ...
© 2025 家族信託なら司法書士法人 宮田総合法務事務所【吉祥寺】無料法律相談を実施中! Powered by AFFINGER5