NPO法人のデメリットとしては以下のものが考えられますが、多くのメリットを享受する上では、認容せざるを得ないものであり、また、メリットに比べてデメリットは軽微であると考えられます。
・法人の活動内容に制約がある
NPO法人化により、総会又は理事会での合意が必要になり、機敏な活動はできなくなります。
また、事業内容は定款の制約を受け、事業内容を変更しようとすると定款の変更が必要になります。
定款変更のためには、総会を開いて決議をし、さらに主務官庁の認証を得る必要があります。
すぐに変更できるわけではありません。
・厳正な事務処理が必要
経理は、正規の簿記の原則に基づいて処理を行う必要があり、ある程度の知識を持った経理担当者が必要になるか、税理士等に経理を代行してもらう必要があります。
また、事業所開設に伴い、法人としての種々の届出、手続きも必要です。
更に、事業報告書や収支計算書等の作成義務や、その資料の備付と情報公開も義務付けられています。
・設立に時間が掛かる
NPO法人の設立までには最低4ヶ月、通常6ヶ月ほどかかります。