NPO法人設立・運営支援

NPO法人を設立するデメリットは何かありますか?

7月 2, 2016

NPO法人のデメリットとしては以下のものが考えられますが、多くのメリットを享受する上では、認容せざるを得ないものであり、また、メリットに比べてデメリットは軽微であると考えられます。

・法人の活動内容に制約がある
NPO法人化により、総会又は理事会での合意が必要になり、機敏な活動はできなくなります。
また、事業内容は定款の制約を受け、事業内容を変更しようとすると定款の変更が必要になります。
定款変更のためには、総会を開いて決議をし、さらに主務官庁の認証を得る必要があります。
すぐに変更できるわけではありません。

・厳正な事務処理が必要
経理は、正規の簿記の原則に基づいて処理を行う必要があり、ある程度の知識を持った経理担当者が必要になるか、税理士等に経理を代行してもらう必要があります。
また、事業所開設に伴い、法人としての種々の届出、手続きも必要です。
更に、事業報告書や収支計算書等の作成義務や、その資料の備付と情報公開も義務付けられています。

・設立に時間が掛かる
NPO法人の設立までには最低4ヶ月、通常6ヶ月ほどかかります。

 

  • この記事を書いた人

宮田浩志(司法書士)

宮田総合法務事務所 代表司法書士

後見人等に多数就任中の経験を活かし、家族信託・遺言・後見等の仕組みを活用した「老後対策」「争族対策」「親なき後問題」について全国からの相談が後を絶たない。

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