死後事務委任契約とは 宮田総合法務事務所 | 司法書士なら東京・吉祥寺の宮田総合法務事務所 無料法律相談を実施中!

宮田総合法務事務所
宮田総合法務事務所
HOME » 相談トピックス » 成年後見(法定・任意) » 死後事務委任契約とは

死後事務委任契約とは

Loading

HM081_L「死後事務委任契約」とは、委任者(本人)が受任者に対して、自己の死後の葬儀や埋葬等に関する事務についての代理権を付与して、自己の死後の事務を委託する委任契約をいいます。
あくまで“事務手続き”になりますので、財産の承継(誰に相続させるか)等の指定は、遺言書の中で指定しなければならないことになります。
また、遺言書の中で死後事務委任的条項を記載すること(祭祀の主宰者を指定したり、遺言執行者に葬儀や法要等に関する事項を託したり、付言で希望を表明したり…等)自体は理論的に可能ですが、一般的に遺言書が開示されるのは、葬儀・納骨等の法事がひと通り落ち着いたらというケースが多いので、これでは委任者の意図が確実に実現されない可能性が高くなります。

そこで、遺言書では対応できない事項を網羅し、本人の死亡した瞬間から対応できるようにするためにする契約が、この死後事務委任契約なのです。
委任契約は、原則、委任者の死亡によって終了します(民法第653条)。
しかし、委任契約の当事者である委任者と受任者は、「委任者の死亡によっても契約を終了させない」という合意をすることができますので、この合意を前提とした委任契約であるという点が死後事務委任契約の大きな特徴です。

これにより、委任者は、遺言書で網羅できない急を要する死後の事務を信頼できる第三者に予め任せておけるので、死亡時の備えとして安心です。
よくあるケースとしては、一人暮らしの高齢者が、自分の死んだ後に遠方に住む子供や孫、遠縁の親戚、大家さん、ご近所の方々に手間や迷惑をかけることなく、ひっそりと葬儀を済ませ身辺整理をしたいというケースです。もちろん、身寄りのいない方からのご相談も多いです。

代表的な死後事務の内容は、以下の通りになります。
(A)遺体の引き取り
(B)家族・親族、親友、関係者等への死亡した旨の連絡事務
(C)葬儀、火葬、埋葬、納骨、永代供養等に関する事務
(D)生活用品・家財道具等の遺品(動産類一式)の整理・処分に関する事務
(E)貸借物件の退去明渡し、敷金・入居一時金等の精算事務
(F)生前に発生した未払い債務(入院・入所費用の精算)の弁済
(G)相続人・利害関係人等への遺品・相続財産の引継事務

上記の事務を、自分の希望通りに実行してもらえるように、より具体的に契約書で決めておくことになります。

受任者は、この委任契約に基づき、次のような具体的事務作業をすることになります。
a)死亡時の連絡リストの作成(家族、親族、恩人、親友、知人、大家さん…等)
b)葬儀社と葬儀方法・葬儀プラン等の打合せ及び生前契約
c)喪主を誰にするか等の検討
d)菩提寺(教会)への事前確認
e)墓地管理者への事前確認
(納骨の可否、管理料の支払状況等)
f)永代供養料の支払いの要否や金額の確認
g)家財道具等の中から誰かに承継してほしい物、廃棄処分すべき物の選別

遺言書は、「死んでも大した遺産を残せないから」との理由で作成しない方もいますが、死後事務委任契約は、財産の有無にかかわらず、どんな方でも関係してくる問題です。
安心して死後事務を任せられる家族・親族等がいれば問題ありませんが、核家族化・親族関係の希薄化が進んでいる今日においては、潜在的な需要も含めて、大きな需要があると現場を通して感じています。

可能であれば、「任意後見契約」「見守り契約」「遺言書」を含めた4点セットで一緒にご検討されることをお勧めします。
ただし、最初から4点セットで検討するのは、ハードルがかなり高いかもしれません。
その場合、一般的に検討する順番としては、1.「遺言書」 2.「任意後見契約」と「見守り契約」 3.「死後事務委任契約」の順でよろしいかと思います。

大切なことは、“ご自身の漠然とした不安を解消すること”、それから“自分亡き後のトラブル発生を可能な限り防ぐこと”です。
この2点を実現するための最善・最良の方法がこの4点セットだと認識して頂ければと思います。

「成年後見(法定・任意)」についてもっと知りたい方はこちら!
成年後見(法定・任意)のメインページへ

成年後見(法定・任意)に関する法律相談

無料法律相談で是非ご相談下さい。
営業時間 : 平日8:30から19:00まで (ご予約により、時間外のご相談も可能です)
※土日祝日は、事前予約にてご相談を承っておりますのでお気軽にお問合せ下さい。

無料メール相談
弊所での法律相談

法律相談トピックス  最新の記事一覧

  1. リバースモーゲージの歴史
  2. リバースモーゲージの区分、メリット・デメリット
  3. 「親なき後」の問題点と対策について
  4. 被後見人名義の不動産の換価処分と後見監督人・家裁の同意
  5. 親族が後見人に就任する際の注意事項(禁止事項)
  6. 初心者向け“成年後見に関する法律用語”の解説
  7. 死後事務委任契約とは
  8. 法定後見人の権限のまとめ ―早分かり法定後見制度3類型―
  9. 保佐監督人、補助監督人 【法定後見】
  10. 補助人の職務・成年後見の補助が終了するとき 【法定後見】
  11. 補助開始の効果 ―補助人の権限― 【法定後見】
  12. 補助開始の審判申立て 【法定後見】
  13. 保佐開始の効果 ―保佐人の権限― 【法定後見】
  14. 成年後見の「保佐」とは?「保佐人」の職務と「保佐」が終了するとき
  15. 保佐開始の審判申立て 【法定後見】
  16. 後見人による預貯金の財産管理で注意すべきこと【法定後見】
  17. 不動産の管理 【法定後見】
  18. 支出の管理 【法定後見】
  19. 収入の管理 【法定後見】
  20. 成年後見人の職務「身上監護」について 【法定後見】
  21. 成年後見監督人の職務・選任・報酬 【法定後見】
  22. 成年後見人が参加する遺産分割協議の留意点 【法定後見】
  23. 家庭裁判所による監督 【法定後見】
  24. 被後見人が無資力の場合 【法定後見】
  25. 成年後見人等の報酬 【法定後見】
  26. 成年後見登記制度 【法定後見】
  27. 成年後見人等の辞任・解任 【法定後見】
  28. 成年後見が終了するとき 【法定後見】
  29. 成年後見人等の基準と資格 【法定後見】
  30. 成年後見人の職務 ―後見業務の注意点― 【法定後見】
  31. 成年後見開始の効果 ―後見人の権限― 【法定後見】
  32. 法定後見制度とは? ―法定後見人3類型の比較― 【法定後見】
  33. 任意後見契約と法定後見の関係(優先順位)
  34. 見守り契約
  35. 任意後見の終了 【任意後見】
  36. 任意後見契約の変更・解除 【任意後見】
  37. 任意後見人の死亡と任意後見の継続 【任意後見】
  38. 任意後見契約公正証書の必要書類と費用 【任意後見】
  39. 任意後見人の報酬 【任意後見】
  40. 任意後見人に対する監督 ―任意後見監督人の職務― 【任意後見】
  41. 任意後見人の職務 【任意後見】
  42. 任意後見監督人の選任 【任意後見】
  43. 任意後見契約の範囲・内容 【任意後見】
  44. ライフプランの記載事項 【任意後見】
  45. ライフプランの作成 【任意後見】
  46. 任意後見契約の締結 【任意後見】
  47. 任意後見制度の仕組み 【任意後見】
  48. 任意後見のプラン ≪任意後見利用の3類型≫
  49. 後見・遺言執行・遺産整理のフローチャート
  50. 法定後見開始の審判申立について
→ 過去の法律相談トピックス一覧はこちら

について司法書士・宮田浩志からのメッセージ

高齢者が高齢者を介護する“老老介護”や認知症の高齢者が認知症の高齢者を見守る“認認後見”の悩みは深刻な問題です。また、年老いた親を取り巻く家族・親族間のトラブルも多いです。 成年後見や高齢者・障害者の財産管理に関するご相談は、(社)成年後見センター・リーガルサポートの会員であり、成年後見人業務の経験・実績が豊富な司法書士の宮田にお任せ下さい。若い司法書士がながーいお付き合いを約束します。

無料法律相談を承っておりますのでお気軽にご相談下さい。


個人信託家族信託研究所
遺言相続相談オフィス
相続葬儀ねっと
日本の社長
家族信託普及協会
家族信託おすすめ書籍
ノンストップ!出演
家族信託おすすめ書籍2
1500以上の法律記事から情報を検索!
  • ↓ キーワードを入力
  • ↓ よくある質問からさがす
  • ↓ 法律相談topicsからさがす
無料メール法律相談24時間受付!
  • あなたのお気に入りの記事
    お気に入りはまだありません
  • NEWS
    司法書士のつぶやき

    セミナー・講演依頼 → セミナー・講演予定はこちら
    民事信託・家族信託
    業務提携
    業務提携
    企業法務
    総会収集・運営支援
  • melmagaimg1
    melmagaimg2
  • 司法書士おすすめ記事
  • 法律のプロに相談できる 対面法律相談

    対面法律相談
  • 求人・採用・転職
  • 人気の記事一覧