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家族信託の受託者は受益者の扶養家族に財産給付できますか?
結論から先に申し上げますと、「できます」というのが答えになります。 これから、そのご説明をします。 まず、受託者には『忠実義務』が課せられ、受託者はもっぱら受益者の利益のためにのみ、忠実に信託事務の処 ...
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家族信託の受託者は受益者からの信託財産額や帳簿等の開示請求を拒否できますか?
『受託者は、受益者のため忠実に信託事務の処理その他の行為をしなければならない』(信託法第30条)という大原則の下、受託者は信託目的を実現するために職務を全うします。 そして、受託者は、日々の財産管理に ...
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家族信託の受託者の帳簿作成・保管・報告義務のまとめ
家族信託における受託者の帳簿等作成義務、保管義務、受益者への報告義務等について、簡単にまとめてみました。 (※1)信託事務に関する計算、信託財産に属する財産、信託財産責任負担債務について ...
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未成年者は家族信託の受託者になれますか?
信託法第7条の規定により、未成年者は「受託者」に就任することはできません。 未成年者については、民法上行為能力が制限されているので、財産の管理・処分という重大な業務を担う受託者にはそぐわないという立法 ...
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年金は家族信託の信託財産に入れられますか?
親が持つ「年金受給権」を信託財産として預け、受託者たる子が親に代わって年金を受け取ることができるでしょうか? その答えは、「NO」となります。 年金を受け取る権利(=「年金受給権」)は、たとえ子であっ ...
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家族信託の受託者が建物を建てたらどうなりますか?
受託者が建物を建設した場合の手続き・法的取り扱いについてご説明します。 受託者が信託契約によって与えられた権限に基づき、信託財産たる金銭(信託金銭)をもって建物を建設した場合、新築の建物 ...
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家族信託における「受託者」とは何ですか?
「受託者」とは、委託者から信託財産の移転を受け、信託目的に従って受益者のために信託財産の管理・処分等をする者をいいます。 受託者は、信託財産の現状を維持するための保管・保存行為、賃貸等の収益を図る利用 ...
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家族信託の受託者と受益者を兼ねることはできますか?
当初から、単独受託者が単独受益者となる信託の設定は、できないという学説があります。 信託法第2条第1項に、『「信託」とは・・・特定の者(←受託者を指す)が一定の目的(専らその者(←受託者を指す)の利益 ...
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家族信託の仕組みと成年後見制度との比較
『家族信託』『民事信託』と『成年後見制度』(法定後見と任意後見の両方を含むは、どちらも財産管理の一手法ですが、両者には様々な違いがありますので、下記に簡単にまとめてみました。 法定後見人 ...
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家族信託の同意権者・指図権者の役割
委託者は、信託設定の際に、受託者による信託財産の管理・処分・交付その他信託事務について、同意または指図をする権利を有する者を予め指名することができます。 これを「同意権者(同意者)」または「指図権者」 ...
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家族信託における受託者の任務終了事由
受託者の任務は、信託の清算が結了した場合を除き、以下の事由によって終了となります。 (※信託の終了事由とは異なりますのでご注意ください。) 1. 受託者である個人の死亡 2. 受託者である個人が成年後 ...
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家族信託の受託者の辞任・解任
家族信託の受託者の「辞任」と「解任」についてまとめてみました。 【 目 次 】 1.受託者の辞任について 2.受託者の解任について 3.新受託者の選任について 1.受託者の辞任について ...
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家族信託の受託者の義務と責任
民事信託・家族信託における受託者の権限は幅広く、信託財産を管理・処分するだけでなく、信託行為の別段の定めにより新たな権利を取得又は借入行為等もできるとされています。 そこで、受託者による権利濫用を防止 ...