親族が後見人に就任する際の注意事項(禁止事項) 宮田総合法務事務所 | 司法書士なら東京・吉祥寺の宮田総合法務事務所 無料法律相談を実施中!

宮田総合法務事務所
宮田総合法務事務所
HOME » 相談トピックス » 成年後見(法定・任意) » 親族が後見人に就任する際の注意事項(禁止事項)

親族が後見人に就任する際の注意事項(禁止事項)

Loading

親族が後見人に就任する際の注意事項は、下記のとおりです。
下記の禁止事項・注意事項に抵触した場合、家庭裁判所から解任される可能性もありますのでご注意ください。

1.無断借用・使い込み・流用の禁止
⇒業務上横領罪という刑法犯罪の対象となりますので、絶対的にできません。例え、すぐに返却したとしても、借用行為が許されることにはなりません。

2.虚偽の名目による支出、過大な支出の禁止
⇒上記1と同様、業務上横領罪という刑法犯罪の対象となります。

3.後見人や親族等への贈与の禁止
⇒贈与は、被後見人本人の資産を減少させる行為なので、原則的にできません。
相続税対策に効果的な贈与であっても、相続税対策は、本人のためではなく、相続人のための行為なので、原則不可です。
例え本人が元気な時から毎年“暦年贈与”していた場合であっても、後見制度利用後も継続的に贈与したいという本人の明確な意思表示が書面で残っている場合等、特別なケースでなければ、通常は認められません。
ただし、毎年恒例だった孫への“お年玉”程度は、常識の範囲内の金額であれば、可能なケースもあるでしょう。

4.後見人・親族等への貸付の禁止
⇒被後見人本人にとって利益となるものではないので、原則できません。特に、無利息の貸付や回収の見込みの低い貸付は、贈与と同等にみなされるどころか背任罪という刑法犯罪に抵触する可能性もありますので注意が必要です。

5.介護施設・病院等への寄付・贈与の禁止

6.施設・病院の職員、介護ヘルパー等への謝礼・贈与の禁止

7.生計の同一・混同の回避
⇒被後見人と後見人の家計をできる限り分離して管理しなければなりません。特に、被後見人本人の資産から支出する場合には、後見人や親族への実質的贈与とならない様にきちんと管理する必要があります。

8.後見人・親族に対する扶養は要協議
⇒扶養義務に基づく金銭の支出は、場合によっては認められる可能性もありますので、事前に家庭裁判所又は後見監督人との協議が必要です。

9.親族の立替金に対する支払は要注意
⇒後見人以外の親族が何かの費用を立て替えて支払ったとして、その精算をする場合、その立替金が正当なものであるか精査する必要があります。場合によっては、扶養義務に基づく支出として、立替金の精算をしないことも必要です。

10.冠婚葬祭における祝儀・香典は要注意
⇒原則禁止という訳ではなく、常識の範囲内での支出は認められる場合があります。事前に家庭裁判所又は後見監督人へご相談する方がいいでしょう。

11.被後見人に債務を負わせることは要注意
⇒本当にその必要性があるか精査する必要性があります。相続税対策的な意味での借入等は、前述のように認めらません。

12.被後見人名義の不動産の利用は要注意
⇒ケースバイケースですので、事前に家庭裁判所又は後見監督人との協議が必要です。

13.個室や差額ベットの利用は要注意
⇒被後見人の諸事情によっては、やむを得ない場合もありますので、事前に家庭裁判所又は後見監督人と協議をした方が良いでしょう。

14.投資・投機行為の禁止
⇒後見人は、本人の資産を管理・保全する義務を負っているだけで、積極的に増やす必要はありません。したがって、元金保証のない投資・投機はできません。
後見制度利用前に本人がやっていた投資や投機は、後見人の判断で速やかに売却・換価処分することが望ましいです。

15.被後見人を契約者・被保険者、後見人・親族等を受取人とする生命保険契約の禁止
⇒被後見人の資産を消費して、後見人や親族のために生命保険契約をすることは、本人にとってメリットがありませんので、原則不可です。

16.ペイオフ対策の推奨
⇒預貯金口座は、なるべく一つに集約して管理すべきですが、本人の預貯金額が高額な場合、ペイオフ対策として敢えて複数の金融機関に分散して預けておくことも必要になります。

「成年後見(法定・任意)」についてもっと知りたい方はこちら!
成年後見(法定・任意)のメインページへ

成年後見(法定・任意)に関する法律相談

無料法律相談で是非ご相談下さい。
営業時間 : 平日8:30から19:00まで (ご予約により、時間外のご相談も可能です)
※土日祝日は、事前予約にてご相談を承っておりますのでお気軽にお問合せ下さい。

無料メール相談
弊所での法律相談

法律相談トピックス  最新の記事一覧

  1. リバースモーゲージの歴史
  2. リバースモーゲージの区分、メリット・デメリット
  3. 「親なき後」の問題点と対策について
  4. 被後見人名義の不動産の換価処分と後見監督人・家裁の同意
  5. 親族が後見人に就任する際の注意事項(禁止事項)
  6. 初心者向け“成年後見に関する法律用語”の解説
  7. 死後事務委任契約とは
  8. 法定後見人の権限のまとめ ―早分かり法定後見制度3類型―
  9. 保佐監督人、補助監督人 【法定後見】
  10. 補助人の職務・成年後見の補助が終了するとき 【法定後見】
  11. 補助開始の効果 ―補助人の権限― 【法定後見】
  12. 補助開始の審判申立て 【法定後見】
  13. 保佐開始の効果 ―保佐人の権限― 【法定後見】
  14. 成年後見の「保佐」とは?「保佐人」の職務と「保佐」が終了するとき
  15. 保佐開始の審判申立て 【法定後見】
  16. 後見人による預貯金の財産管理で注意すべきこと【法定後見】
  17. 不動産の管理 【法定後見】
  18. 支出の管理 【法定後見】
  19. 収入の管理 【法定後見】
  20. 成年後見人の職務「身上監護」について 【法定後見】
  21. 成年後見監督人の職務・選任・報酬 【法定後見】
  22. 成年後見人が参加する遺産分割協議の留意点 【法定後見】
  23. 家庭裁判所による監督 【法定後見】
  24. 被後見人が無資力の場合 【法定後見】
  25. 成年後見人等の報酬 【法定後見】
  26. 成年後見登記制度 【法定後見】
  27. 成年後見人等の辞任・解任 【法定後見】
  28. 成年後見が終了するとき 【法定後見】
  29. 成年後見人等の基準と資格 【法定後見】
  30. 成年後見人の職務 ―後見業務の注意点― 【法定後見】
  31. 成年後見開始の効果 ―後見人の権限― 【法定後見】
  32. 法定後見制度とは? ―法定後見人3類型の比較― 【法定後見】
  33. 任意後見契約と法定後見の関係(優先順位)
  34. 見守り契約
  35. 任意後見の終了 【任意後見】
  36. 任意後見契約の変更・解除 【任意後見】
  37. 任意後見人の死亡と任意後見の継続 【任意後見】
  38. 任意後見契約公正証書の必要書類と費用 【任意後見】
  39. 任意後見人の報酬 【任意後見】
  40. 任意後見人に対する監督 ―任意後見監督人の職務― 【任意後見】
  41. 任意後見人の職務 【任意後見】
  42. 任意後見監督人の選任 【任意後見】
  43. 任意後見契約の範囲・内容 【任意後見】
  44. ライフプランの記載事項 【任意後見】
  45. ライフプランの作成 【任意後見】
  46. 任意後見契約の締結 【任意後見】
  47. 任意後見制度の仕組み 【任意後見】
  48. 任意後見のプラン ≪任意後見利用の3類型≫
  49. 後見・遺言執行・遺産整理のフローチャート
  50. 法定後見開始の審判申立について
→ 過去の法律相談トピックス一覧はこちら

について司法書士・宮田浩志からのメッセージ

高齢者が高齢者を介護する“老老介護”や認知症の高齢者が認知症の高齢者を見守る“認認後見”の悩みは深刻な問題です。また、年老いた親を取り巻く家族・親族間のトラブルも多いです。 成年後見や高齢者・障害者の財産管理に関するご相談は、(社)成年後見センター・リーガルサポートの会員であり、成年後見人業務の経験・実績が豊富な司法書士の宮田にお任せ下さい。若い司法書士がながーいお付き合いを約束します。

無料法律相談を承っておりますのでお気軽にご相談下さい。


個人信託家族信託研究所
遺言相続相談オフィス
相続葬儀ねっと
日本の社長
家族信託普及協会
家族信託おすすめ書籍
ノンストップ!出演
家族信託おすすめ書籍2
1500以上の法律記事から情報を検索!
  • ↓ キーワードを入力
  • ↓ よくある質問からさがす
  • ↓ 法律相談topicsからさがす
無料メール法律相談24時間受付!
  • あなたのお気に入りの記事
    お気に入りはまだありません
  • NEWS
    司法書士のつぶやき

    業務提携
    業務提携

    セミナー・講演依頼 → セミナー・講演予定はこちら
    家族信託
    司法書士おすすめ記事
  • melmagaimg1
    melmagaimg2

  • 法律のプロに相談できる 対面法律相談

    対面法律相談
  • 人気の記事一覧
    企業法務
    総会収集・運営支援
    求人・採用・転職