2016年5月19日は、札幌で一般社団法人家族信託普及協会（代表理事２名のうち小生がその片方を務めさせて頂いております）主催のシンポジウム≪ビジネス≫を開催しました。
先月は、東北エリアで初の家族信託シンポジウムを仙台で開催し大盛況でした。
そして今回は、北海道エリア初の札幌開催のシンポジウムということもあり、会場目一杯の120名超の専門職（弁護士・司法書士・税理士・不動産関係、生命保険関係、FP、銀行関係者など）の方々にお集まり頂き、熱気満点の３時間となりました。
『家族信託』についての認知度の広がりと『家族信託』に対するの関心の高さが伺えます。
しかし、家族信託が持つ可能性や普及の必要性・必然性を考えますと、家族信託のニーズに気付いている専門職はまだまだごく一部に過ぎないです。
その影響を受け、一般の方々がこの家族信託について正しく理解して頂いていなかったり、早くに導入を検討すべきなのに導入できていない状であることは明白です。
過激な発言が許されるならば、相続・事業承継対策や高齢者・障害者の財産管理の現場でもっともっと活用されるべきであるのに、まさに専門職の勉強不足・怠慢により個人一般の方々や事業者がその活用の機会を逸失していると言えます。
これまでの２年にわたる（一社）家族信託普及協会の活動で、東京・大阪・福岡・名古屋・仙台・北海道と全国への普及活動を展開してきた中で、（四国や沖縄も、早期にお伺いしたいエリアですが）、理論や理屈ではなく、実際の個々の案件の中での成功事例の蓄積をしていく段階に入ったと言えます。
（一社）家族信託普及協会の会員が全国で900名を超えてきましたし、「家族信託コーディネーター®」「家族信託専門士®」も合計で約200名弱となっていますが、その潜在的な需要を考えますと、普及協会の会員にして約１万人、家族信託コーディネーターは約3,000人、家族信託専門士は、500人くらいを目指すことは、決して絵空事ではないでしょう。
一般社団法人家族信託普及協会では、全国津々浦々に家族信託の知識にも精通した相続・事業承継対策、高齢者・障害者の財産管理の専門家チームを配置したい。
そしてそのチームには、法務の専門家、税務の専門家、不動産に関する専門家、保険の専門家などが連携してお客様の真のニーズに応えられるようなメンバーが揃っている。
そんな日本列島普及計画を実現させたい。
そうすれば、日本中に円満円滑な資産承継と安心できる財産管理の仕組みがたくさんたくさん生まれるに違いない。
そして無益な遺産争い、争族が一つでも少なくなればいい。
