その他雑感

高齢者虐待について

先日、リーガルサポートの一員として、市区町村役場の高齢者福祉の担当者等に対して実施している高齢者虐待に関するヒアリング調査に参加した。
ヒアリング調査とは、文字通り聞き取り調査のこと。
市が把握している高齢者虐待に関する情報(1年間で何件くらい報告されているか、被害者の男女比・認知証の有無・要介護度、被害者と虐待する張本人の関係、具体的な虐待状況等)を提供してもらい、今後の高齢者虐待防止に対する対応策を考える一助にするのだ。
高齢者虐待と一口に言っても、身体的虐待、心理的虐待、経済的虐待、介護放棄等様々なものがある。
ミヤタも、行政からの要請に基づいて子供から経済的虐待を受けているケースの後見人に就任している。本件は、両当事者をうまく隔離で来ているので成功例であるが、実際はこんなにシンプルでやさしい事例は少ない。
個々の事情は様々で、成年後見制度を利用することで虐待を回避・予防できるケースの方が少なく、決定的な対策があるとは言えない。
大切なのは、家族とケアマネ・近隣住民・サービス事業者・行政等の地道かつ密な連携で、これに勝る対策はないかもしれない。
そもそも、報告事例も氷山の一角である可能性も高い。
成年後見人業務を中心として高齢者福祉に強い繋がりのある司法書士としては、なんとか高齢者虐待の減少・撲滅に一役買えるようなことをしていきたいと思う。
弱きを助け、強きをくじく。
子供の頃から慣れ親しんだこのフレーズを地で行くことが今の目標。

  • この記事を書いた人

宮田浩志(司法書士)

宮田総合法務事務所 代表司法書士

後見人等に多数就任中の経験を活かし、家族信託・遺言・後見等の仕組みを活用した「老後対策」「争族対策」「親なき後問題」について全国からの相談が後を絶たない。

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