その他雑感

赤ちゃんポスト

3月 28, 2007

先日、“赤ちゃんポスト”に関する特集をテレビで見た。
出産したものの諸事情により子育てができない母親に対し、
新生児の生命保護の観点により、匿名の母親から新生児を預るというドイツの制度を
日本でも導入しようという動き。
熊本市の慈恵病院が日本で初めて検討しているということで話題になっている。
(通称「こうのとりのゆりかご」というらしい)
法律上(保護責任者遺棄罪等)は問題はないということで、
準備は着々と進んでいるようだ。
マスコミの報道の中には、新生児を捨てる母親を増長するのでは、
という反対議論があるが、ミヤタはもっと積極的に評価すべきかなと思う。
新生児の遺棄による死亡事件が実際に起きている現状があるのであれば、
それを1件でも防ぐことだけでも、意味はあるのではないかと思う。
またいざとなれば赤ちゃんポストがあるという情報提供は、追い詰められた母親の
最後の拠り所になるかもしれない。
社会問題に対する第一歩をまずは、評価したい。
当然その第一歩に対して、社会的インフラを充実させ孤児の人生を支援するという
第二歩、三歩を続けていくことが必要だ。
先陣をきって世に対して声を上げることって、想像を絶する
すごい勇気とパワーが必要なんだろうと思う。
ぜひいい方向で実現されればと切に願う。
くれぐれも“赤ちゃんポスト利用第1号”みたいなかたちで
マスコミの興味本位な標的にさらされないことを願う。

  • この記事を書いた人

宮田浩志(司法書士)

宮田総合法務事務所 代表司法書士

後見人等に多数就任中の経験を活かし、家族信託・遺言・後見等の仕組みを活用した「老後対策」「争族対策」「親なき後問題」について全国からの相談が後を絶たない。

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