夜、司法書士の研修帰りにたまによる老舗の洋食屋がある。
厨房にいるのは、腰の若干曲がった大ベテランのシェフ。
だか、そのシェフの動きには無駄がない。
ひたすら料理に専念しているわけでもなく、空いた食器は片付けるし、
見てないようでいて、空いたグラスに水を注ぎ足してくれる。
なかなかの気配りだ。
もう一人の若めのシェフとの連携も見事で、ほとんど会話を交すことなく、
二人で何人分もの料理をやりくりする。
さすがは、老舗洋食屋。
今まで様々な時代を生き抜いてきただけのことはあるのかもしれない。
ミヤタ及びミヤタの事務所の目指すべきは、こんな姿かもしれない。
一人一人の動きに無駄がなく、かつ、意思の疎通が抜群で
“あうん”の呼吸で役割を分担してる。
いくつになっても、驕ることなく、目の前の仕事を誠実にこなす。
仕事っぷりは、黙っていても背中が物語る。
(そう、腰の若干曲がったシェフの背中は、数々の苦労を含め、多くを語っている様に感じる)
そんな生き様を目指したい。
40代で“プチ・リタイア”なんていうのも、ちょっと憧れる姿でもあるが、
生涯現役で真面目に勤労する姿は、とっても美しいと思った・・・。
オヤジの背中