中学の同窓会のメーリングリストで、こんな内容のメールが来た。
小学校と中学校の臨海学校で利用した千葉の鵜原湾に遊びに行ったら、
ちょうど後輩の中学生が遠泳を成し遂げ、浜辺で花道を作っている仲間に
大きな拍手で迎えられていたという。
今も20数年前とぜんぜん変わらない光景を見て、とても懐かしくなった・・・。
こんな内容のメールを読んでいるだけで、なんだかちょっぴり胸が苦しくなった。
切ない恋を思い出したからではない。
辛い過去がよびおこされた訳でも、もちろんない。
ただオフィスのパソコンでこのメールを読んだとき、
今この瞬間もあの時の海が存在していて、そこに灼熱の陽射しと波の音があると思うと、
今すぐ海へ飛び立ちたい衝動に駆られたのだろう。
仕事ばかりしているつもりはないのだが、何かと最近は海や高原に行く機会がない。
臨海学校で泊まった鵜原の民宿は、今もその地にあるようだ。
当時は、木造平屋のややくたびれた民宿だった。
今思うと、とっても味のある素敵な宿だった。
就寝前、蚊帳の中で暴れて蚊帳の裾を踏んでしまうと、
蚊帳を吊っていた紐が切れて、先生が怒っていたのを思い出す。
今では、改築してすっかり近代的で綺麗な建物になったらしい。
小中学生の臨海学校なんて、扇風機しかないボロボロの木造民宿の方が
教育上も将来の思い出としても、素敵な気がするのだが・・・。
今の子供達には、木造家屋の温もりや風のスースー感、畳の匂い、
床のきしみ、無垢材の戸の歪みによる立てつけの悪さ・・・等々
自宅ではなかなか味わえない古き良き日本家屋を感じる機会をもってほしいと思う。
リゾートホテルも素敵だが、味のある民宿にも家内や娘を連れて行ってみたいものだ。
さすがに、クーラーはある部屋がいいけれど・・・。
海
7月 30, 2008