ＨＡＰＰＹ ＢＡＧ

デパートの初売りは、大変だ。
そう、そこには個数限定のとってもお得な『福袋』があるから。
去年は、幼子を連れ家族三人で開店前のデパートに並んだ。
でも今年のミヤタは、“おこた”でぬくぬく娘とお留守番。
気が付けば、箱根駅伝とフジテレビの『ＨＥＲＯ』再放送をずーと見て一日が終わった・・・。
家内はというと、まだ空が暗いうちから起きだして、電車に乗って・・・。
出勤する日は普段朝４時代におきる早起きのミヤタも、今年の“初早起き”は家内にとられた。
なんでも早朝の電車の中は、明らかにこれから初買いに行くだろうキャスターバッグを持った老若男女がいるらしい。
ブランドによっては、開店前の早朝に整理券が交付される。
そこから勝負は始まっているようだ。
一応家内の名誉のためにいうと（もはや名誉も糞もないかもしれぬが）、
家内は、決して自分のアクセサリーや衣装が欲しくて早朝から戦地に向かっている訳ではない。
可愛い子供服の福袋が欲しくて、頑張ってくれているのだ。
一応、滅私奉公。
でも、主戦場は、整理券の配られるそこではない。
整理券が出ない、まさに早い者勝ちの売り場は、バトル・フィールドだ。
気の弱いミヤタは、おそらく一網打尽となるだろう。
あるいは、人間の煩悩の凄まじさに人間不信になるだろうか・・・。
これも一応家内の名誉のためにいうと、家内も、そういう戦場を得意としていない。
わずかなワゴンの隙間を見つけて体を入れ、目的の商品を掴むような技は苦手だ（家内談）。
なんやかんやいっても、戦を終えて戦利品を抱えて帰宅した家内の嬉しそうな笑顔を見ると、
福袋に使うお金は、無駄金どころか、活きたお金の使い方だと思う。
１年に１回くらい、いいがな。
新年だもの。