その他雑感

旅は道連れ世は情け

ひょんなご縁で、先日、“NPO法人日本トラベルヘルパー協会”の代表理事の方とお会いする機会をいただいた。
高齢者・障害者が、安心して気軽に旅行・外出を楽しめる社会にするため、トラベルヘルパー(外出支援専門員)を育成し、それを広めていく活動をされている。
お話を伺うと、トラベルヘルパーを利用する費用は結構安いのだ。
つまり、トラベルヘルパーを利用して旅行や外出を楽しめるのは富裕層だからではないらしい。
重要なことは、そういう本人の希望を叶えてあげたいと思う、本人を取り巻く家族・親族の存在であり、家族・親族の理解・協力が不可欠だという。
ミヤタがご縁をいただいている元気な高齢者の方々も、
『一緒に旅行に行っていた友達が体調悪くて、一緒に行く人もいないし・・・』とか
『以前は飛行機で一人旅を楽しんだものだけれど、今はとても怖くて旅行には行けないわ』
という方が数名いる。
そういう、もう旅をあきらめていた方々に希望を与えることができる仕事って素晴らしい。
その代表理事の篠塚さんの想いも熱く、共感できるものであった。
また、このトラベルヘルパーの資格は、キャリアアップの難しい介護業界において、更なる向上を目指す介護関係者の一助になるにちがいない。
80歳過ぎても、車椅子でも、障害があっても、気軽に旅行ができる。
そのことを、旅行をする側もそれに接する我々も、それが特別なことなんかじゃなく当たり前のことだと思える社会、そんな社会を実現できれば、もっともっと世の中良くなるなぁ。
そんなことを気付かされた素敵なご縁に感謝。

  • この記事を書いた人

宮田浩志(司法書士)

宮田総合法務事務所 代表司法書士

後見人等に多数就任中の経験を活かし、家族信託・遺言・後見等の仕組みを活用した「老後対策」「争族対策」「親なき後問題」について全国からの相談が後を絶たない。

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